1987年公開の映画『マルサの女』は、伊丹十三監督によるコメディ要素もある社会派作品として今も多くのファンに支持されています。
「どこで見れるの?」と気になって検索された方のために、本記事では視聴できるサービスや作品の魅力をわかりやすく紹介しています。
初めて観る方でも安心して楽しめるよう、あらすじやキャスト情報もまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。
- 『マルサの女』を視聴できる配信・レンタルサービス
- ツタヤディスカスでのDVDレンタル方法と注意点
- 作品の概要やあらすじ、見どころ
- 映画の制作背景や受賞歴などの基本情報
『マルサの女』はどこで見れる?配信サービス情報
1987年公開の映画『マルサの女』は、今も根強い人気を誇る伊丹十三監督の代表作です。
ここでは配信の有無やおすすめのレンタル方法もまとめているので、作品を観たい方はぜひ参考にしてください。
ツタヤディスカスで視聴可能
『マルサの女』は現在、AmazonプライムやNetflixなどの動画配信サービスでは配信されておらず、インターネット上での視聴は困難な状況です。
しかし、TSUTAYA DISCAS(ツタヤディスカス)では、DVDレンタルという形で視聴することが可能です。
ツタヤディスカスは宅配レンタルサービスで、ネットで予約したDVDを自宅に届けてもらい、返却もポスト投函で完了します。
『マルサの女』はそのレンタルラインナップに含まれており、作品をじっくり観たいという方には適した方法と言えます。
手元で名作を楽しみたい方にとって、ツタヤディスカスは有力な選択肢となるでしょう。
『マルサの女』の原作情報
『マルサの女』は、実際の事件や小説を原作とした作品ではなく、伊丹十三監督による完全オリジナル脚本の映画です。
伊丹監督は、自身が監督した前作『お葬式』のヒットにより得た収益が高額な税金で差し引かれた経験をきっかけに、税や脱税に強い関心を持ち、本作の制作に至ったと語っています。
映画の内容は、国税局査察部、通称「マルサ」で働く女性査察官と脱税者との攻防を軸に展開し、リアルかつユーモラスな視点で税務の世界を描いています。
物語やキャラクターは創作ですが、国税庁の取材協力を受けて制作されており、描写には現実の制度や調査方法に基づくリアリティが込められています。
そのため、フィクションながらも現実味のある作品に仕上がっており、社会派ドラマとしても高い評価を得ています。
『マルサの女』はどこで見れる?作品詳細

イメージ画像:ミルミル動画
ここからは映画『マルサの女』の内容についてご紹介します。
どんな物語なのか、どこが見どころなのかをざっくり知っておくと、もっと楽しめますのでぜひご確認ください。
『マルサの女』の概要
『マルサの女』は1987年に公開された日本映画で、監督・脚本は伊丹十三が手がけています。
ジャンルとしてはコメディと社会派ドラマの要素を兼ね備えており、税金や脱税といった一見堅苦しいテーマを、ユーモアと鋭い視点で描いた作品です。
主人公は国税局査察部、通称「マルサ」で働く女性査察官・板倉亮子。
彼女の目線を通して、社会の裏に潜む脱税の実態や、個性豊かな登場人物たちとの駆け引きが展開されていきます。
公開当時はそのテーマのユニークさとリアルな描写が大きな話題を呼び、日本アカデミー賞をはじめ数々の映画賞を受賞しました。
税の世界を題材にしながらも、登場人物の人間味や社会の矛盾などを描き出す力強いドラマとして、今なお高く評価されています。
あらすじ
物語の主人公は、南関東にある港町税務署に勤める女性調査官・板倉亮子。
地道に小さな所得隠しや申告漏れを突き止めていた彼女は、ある日、ラブホテルを経営する実業家・権藤英樹の不審な動きを察知します。
税務署では限界があると感じていた亮子でしたが、やがて東京国税局査察部、通称「マルサ」へ異動となり、強制調査の権限を得ることで再び権藤の調査に挑むことになります。
亮子は愛人からの密告をきっかけに権藤への内偵を開始し、銀行や暴力団ともつながる大規模な脱税スキームに迫っていきます。
亮子の真面目さと粘り強さ、そして権藤の複雑な人間性がぶつかり合いながら、社会の裏側を浮き彫りにする展開が見どころです。
スリルとユーモアが絶妙に絡み合った、独特の味わいを持つストーリーとなっています。
見どころ
『マルサの女』の最大の見どころは、脱税という地味に思われがちなテーマをエンタメとして成立させている点にあります。
真面目な女性査察官・板倉亮子が、巧妙な手口で税を逃れる実業家・権藤に挑む姿は、まるで刑事ドラマのようなスリルを感じさせます。
登場人物たちの心理戦や、捜査の過程で明かされる裏社会とのつながりなど、見応えのあるシーンが連続します。
また、伊丹十三監督ならではのリアルでユーモラスな演出が、重くなりがちなテーマをぐっと親しみやすくしています。
特に、主人公と敵対するはずの権藤との間に奇妙な友情が芽生えていく描写は印象的です。
さらに、板倉が仕事に情熱を注ぎながらも一人の母としての一面を見せるなど、人物の多面性にも引き込まれます。
社会問題を題材にしながらも、人間ドラマとしても楽しめるバランスの良さが魅力です。
【閲覧注意】ネタバレ要素
この映画では、物語が進むにつれて登場人物の思わぬ行動や過去が明らかになるため、事前に知っておくと驚きが薄れてしまう要素もいくつか存在します。
たとえば、物語のカギを握るのは、主人公・亮子がかつて目をつけていた実業家・権藤の脱税スキームです。
彼の経営するラブホテルを拠点とした裏金の流れには、政治家や暴力団、銀行といった多方面の組織が関わっており、非常に複雑な構造になっています。
さらに、亮子は内部告発によって情報を得ていくのですが、その密告者は意外な人物で、物語の流れを大きく左右する存在です。
調査が進むごとに明かされるトリックや証拠の隠し場所なども、見ていて驚かされるポイントの一つです。
ネタバレを知らずに観たほうが楽しめる構成なので、これから視聴する人は予備知識を控えめにしておくと良いかもしれません。
キャスト&制作陣

イメージ画像:ミルミル動画
『マルサの女』の魅力を支えているのが、実力派俳優たちによる演技と、制作陣のこだわり抜かれた演出です。
主人公・板倉亮子を演じるのは宮本信子で、真面目で芯のある女性査察官を見事に演じ切っています。
相手役となる実業家・権藤英樹には山﨑努が起用され、悪役でありながらどこか人間味のあるキャラクター像が印象的です。
また、津川雅彦が熱血上司役として出演し、脇をしっかり固めています。
そのほか、大地康雄や桜金造など個性的なキャストが揃い、登場人物それぞれに深みを与えています。
監督・脚本は伊丹十三で、彼の社会風刺と人間観察力が光る作品に仕上がっています。
音楽は本多俊之が担当し、印象に残るサックスの旋律が映画の空気を一層引き立てています。
撮影や編集など、全体のクオリティの高さも評価され、公開当時の映画賞を多数受賞しました。
音楽について
『マルサの女』の音楽は、本作の雰囲気を強く印象づける大きな要素のひとつです。
主題歌として有名なのは、ジャズサクソフォーン奏者の本多俊之が手がけたサックス中心のメインテーマで、映画の冒頭からその独特な旋律が観る者の耳に残ります。
実はこの曲、当初はテレビCM用に作られた別の候補が存在していましたが、監督の伊丹十三が後からこのサブ案の曲に惚れ込み、最終的に本編の主題として採用されました。
サックスの渋くて怪しげな音色が、脱税や裏社会を描く物語にぴったりとハマっており、作品の世界観をより深く演出しています。
このメロディは映画公開後、テレビ番組やバラエティでもよく使用されるようになり、作品の知名度とともに広く知られるようになりました。
歌詞付きの主題歌ではないものの、そのインストゥルメンタルなサウンドは『マルサの女』の代名詞とも言える存在になっています。
第11回日本アカデミー賞を受賞
『マルサの女』は、1988年に開催された第11回日本アカデミー賞で数多くの主要部門を受賞し、その年を代表する作品となりました。
最優秀作品賞をはじめ、監督賞・脚本賞(伊丹十三)、主演女優賞(宮本信子)、主演男優賞(山﨑努)、助演男優賞(津川雅彦)など、演技・制作両面で高く評価されています。
この受賞は、エンタメ性と社会性を見事に融合させた作品作りが多くの観客と審査員に支持されたことを意味しています。
また、照明・編集・音楽など技術面での賞にも名を連ねており、映画としての完成度の高さが際立ちました。
特に、社会問題をテーマにしながらも観る人を飽きさせないテンポとキャラクターの描き方が評価され、以降の伊丹映画のスタイルを確立する作品となりました。
日本映画史に残る一本として、今でも語り継がれています。
SNSの口コミ
マルサの女見たいよう~~~💰
— ぎぃ。 (@ooedosenhukai) December 11, 2024
宮本信子さんがめちゃくちゃチャーミング😆若いころの作品「たんぽぽ」や「マルサの女」も面白かった♪
— ケイなん (@kein2250) April 11, 2025
マルサの女でカネモチが愛人のところで口紅の中にハンコを隠してて、架空名義の貯金通帳を大量に保有してとかありましたもんね。
都市伝説のように「( ´ノД`)コッソリ・・・郵便局は大丈夫。郵政省と大蔵省は仲が悪い。通じてない」とかありましたけど。— ひさきっち (@hisakichee) April 8, 2025
怖い人と話し合いする時は絶対にガラスの灰皿を使用させないようにするべし
とは伊丹十三監督の映画「マルサの女」での1コマで知られるようになった。
逆上されてその灰皿で殴られないようにする為。— 杉木 仮 (@tabun_sugiki) April 4, 2025
「申告漏れ」というフレーズを聞くと映画『マルサの女』が想起される昭和仕草。
— OZAWA (@ozapro18) April 1, 2025
『年代別、当時の日本が分かる映画』みたいなまとめがあったらいいかもね。
バブル時代の80年代後半を知りたかったら「私をスキーに連れてって」や「マルサの女」を見たらいいとか。— 加藤勇気/yuuki katou (@yuuki999) March 28, 2025
おすすめはツタヤディスカス
『マルサの女』を観たいときにおすすめしたいのが、宅配レンタルサービスの「TSUTAYA DISCAS(ツタヤディスカス)」です。
動画配信では取り扱いがないケースも多いため、確実に観る方法としてはDVDレンタルがもっとも実用的です。
ツタヤディスカスは自宅にいながらにして作品を借りられ、ポストに返却できるため、店舗に行く手間がありません。
『マルサの女』もラインナップに含まれており、定額レンタルプランに加入していれば追加料金なしで視聴できます。
ただし、DVDレンタルなので再生機器が必要であり、即時視聴できるわけではない点には注意が必要です。
また、人気作のため在庫がない場合もあるので、早めの予約が安心です。
レトロな名作をじっくり味わいたい方や、映画コレクションを広げたい方にとっては、ツタヤディスカスは便利で信頼できる選択肢といえるでしょう。
『マルサの女』はどこで見れる?記事のまとめ
- 『マルサの女』は1987年公開の伊丹十三監督作品
- 税務調査官と脱税者の攻防を描いた社会派コメディ
- 主人公は女性査察官・板倉亮子で、宮本信子が演じている
- 相手役の脱税者・権藤英樹を山﨑努が演じている
- ツタヤディスカスでDVDレンタルにより視聴可能
- 動画配信サービスでは基本的に取り扱いがない
- ツタヤディスカスは自宅配送&ポスト返却が可能
- 作品は伊丹十三のオリジナル脚本で原作は存在しない
- 国税庁の取材協力によりリアルな調査描写が特徴
- 板倉が異動した国税局査察部は「マルサ」と呼ばれる
- 主題音楽は本多俊之が手がけたサックス主体のテーマ
- 社会問題と人間ドラマを融合させたバランスが魅力
- 第11回日本アカデミー賞で最優秀作品賞ほか多数受賞
- 暴力団や銀行が絡む脱税スキームが物語の核心にある
- 伊丹作品らしく性的描写や人間の本能もリアルに描く
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